井上敦子 | ヴァイオリン奏者・アレクサンダーテクニーク教師

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やってしまいました、のその後

更新日:2021.06.17 [Thu] |

楽器を家の中で落下させたはなし の続きです

楽器職人さんのおかげで無事に修理が終わり、ひとしきり反省と後悔と今後はくれぐれも気を付けますと誓い、

せっかくなので弦の張り替えと調整もお願いしました。

今回の修理とは別に、以前から楽器の発音をもう少しクリアでテンションのある様に改善したいなと思っていたので、楽器屋さんに相談して、いくつか変えてみることに。

長年気に入っているエヴァ・ピラッツィEvah Pilazziという弦、
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同じエヴァでも3種類の「硬さ」(柔らかい、中くらい、強い)があります。
今まで柔らかいのと中くらいを混ぜて張っていましたが、すべて中の硬さに変えました。


それから、今回の大発見だったのが顎当てでした。
「あごあて」
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音質が変わるんですよ、と紹介してもらったイギリスのクローソンCrowsonというメーカーの顎当てを試奏したところ非常に反応が良かったので、思い切って変えることにしました。
実はお値段がまあまあ(以前の顎当ての10倍ほど)したので少しだけ悩みましたが、これは十分に価値があります。


繊細な楽器なので部品ひとつで音が変わることは多いですが、顎当てはどちらかというとその形状によって姿勢や体への負担の面で影響があるという認識で、音の鳴りが大きく変わるとは知りませんでした。
超のつくベテラン楽器屋さんも、最近改めて発見したんですよと仰っていました。奥の深い話です。楽器屋さんの探究ぶりにも圧倒されます。


楽器についてまだ知らないことがあるもんだなあ、となんだか嬉しくなって楽器屋さんを後にしました。怪我の功名です。


楽器屋さんへ行くと毎回何かしら面白いことに出会える気がします。
自分の楽器の用事以外に、生徒さんが楽器を選定する際にお邪魔することもありそれも勉強になります。

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