井上敦子 | ヴァイオリン奏者・アレクサンダーテクニーク教師

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日々の話題

大晦日に、

更新日:2023.12.31 [Sun] |

テレビでWBC(野球の世界大会)の特別番組を観ながらブログを書いています。
感動したなあ、最高やったなあ...
(個人的には贔屓のヤクルトスワローズの選手のエピソードに涙が...)



さて、日頃から更新の多いブログではありませんが(汗)、今年もちらっとでも読んでいただけていたら嬉しいです。ありがとうございました。


レッスンも演奏も充実した年になり、来年も引き続き進化していきたいなあ、と思えることが嬉しい大晦日です。



今年の4月に祖母が亡くなりました。
私は生徒さんとの発表会の直前でしたがなんとか予定通り開催することができ、その後も仕事の合間を縫って家族と協力して、祖母が97歳まで一人暮らしを全うした家の片付けを年内に終えることができました。
ピアノの先生をしていて、愛すべき頑固者の祖母でした。

大往生だったこともあり、また精一杯生きた姿を見ていたので、ものすごく悲しいという感情はまだ湧いていなくて不思議な気持ちもありますが、これからもいいお手本にさせてもらおうと思っています。



新年のご挨拶は遠慮させていただきますが、新しい年が皆さまにとって素晴らしい年になりますようにお祈りいたします。

来年もよろしくお願いいたします。



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(と、書いているうちに
WBCの特番では決勝戦のVTRが流れています。
夏ごろにドキュメンタリー映画が公開されて2回観に行きましたが、何度見ても、ああ、壮絶だなあ...)



あけましておめでとうございます

更新日:2023.01.07 [Sat] |

はや1週間が経ちましたが、
あけましておめでとうございます。

昨年のたくさんのご縁と出来事に感謝しつつ、ますます良い一年になりますように願っています。



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年末年始は、家の掃除と整理に明け暮れました。
身体も頭も使うので、なんというかバランスの良い?疲労感があり、おかげで休暇疲れや仕事始めのしんどさもなく、なかなか良い新年のスタートになったようです。


じつは数年前、同業の大先輩の娘さんでもあり「整理収納アドバイザー」の資格を持つ友人のサポートを受けて、レッスン室や私の部屋など家の中の数カ所を、大がかりに片付けたことがあります。
部屋が断然使いやすくなったので自ずと維持もできていて、我ながら驚きます。



また追い追い記事に書きたいなと思っていますが、経験してみると、
「自分の物を整理して、仕舞う」
という行為について、
自分の所有物=自分で選んで手に入れたものや自分に関わる誰かから貰ったり預かったりしたものが多いかと思いますが、
それらの取捨選択、仕分け、日々の生活に添って使いやすい場所へ収納する...
というのは、
例えば楽器を練習することやアレクサンダーのワークを通して「自分を認識し、選択して動く」という面において、実践する者としてもレッスンする側としても、共通する要素や学びになることが多いのです。
...と、実際にやってみて気づきました。

それを言い出すとどんな事をするにも、人間が何かを「やる」以上、すべてに何かしらのつながりはあるのでしょう



そんな年初めでした。
今年も精進していきたいと思います。
本年もがんばりましょう。どうぞよろしくお願いいたします!


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年始に行った京都市京セラ美術館
(本当は向かいの近代美術館を観てきて、こちらへはカフェとお庭のために立ち寄りました)

手前にある扉の模様と奥のお庭の景観がすばらしいです。

右奥は、マイクに向かって発した言葉がデジタル作品になるという参加型の展示に向かって喋るわたし


作品展を聴きに

更新日:2022.12.26 [Mon] |

9月と12月に、
ヴァイオリニストさかなかみゆきさんの作品展へ伺いました。

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プログラムはさかなかさんの自作自演、すべて【無伴奏】です。


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旋律楽器と呼ばれるヴァイオリンは、ほかの楽器と一緒に演奏することの方が多いので、
いわゆる「無伴奏」というと旋律と和声を一手に担うため、ヴァイオリン1本で成り立たせるためには技術的にはもちろん、音楽的にも成熟したものが欲求されます。
(代表的なものとしてはバッハやイザイの無伴奏ソナタ、パルティータなど)



さかなかさんの曲たちは、それらの高度なところへ到達する過程や、その手前の段階でも挑戦することができるもので、技術の習得の観点からも理にかなっています。

例えば、バッハの無伴奏のソナタ・フーガに取り組んでいるときに体の問題で演奏が難しいことから、「女性の小さな手でもやさしく」という着想を得た曲や、

西洋音楽史や各国の民族音楽との融合や、自然をモチーフにしているものなど、
作風が多様です。



そしてなにより、彼女の感性と好奇心と勤勉さと人柄からにじみでる...なんというか、にじみ出ざるをえない、とてつもないものでできている。
そんな印象を受けつつも、【
やさしい】とひらがなで書くのがふさわしいような音楽でした。
易しくもあり、優しくもあり。


しかしそこにあった本質的なものには、「やさしい」に含まれるさまざまなものとの対峙があるように感じます。

この2回のコンサートでは、そんな作品たちを本人の演奏で聴くことができました。

限りなく研ぎ澄まされた曲に、そして演奏する音に、ほんとうに嘘がない。
そんな印象を強く受けました。


聴いている私自身は、その行為をとおして自分の内側をやさしくノックされるような感覚になりました。
自然と思考が広がっていったり、忘れていた記憶をふと思い出す瞬間などもあったような。

また、
ともすれば私たちが衝動的に追い求めてしまう、派手さや「ウケる」要素ってあると思うのですが、
そればかりでは見えなくなってしまうもの、に気づかせてもらうような。

私の語彙では書ききれないことも多いですが、そんな時間なのでした。





さかなかさんは大学の2つ上の先輩で、じつは学生の頃はさほど接点はなく(わたしは一方的に憧れていたんですが)

社会人になって仕事で再会し、その後、私がヴァイオリンとアレクサンダーのレッスンをさせてもらっているアローミュージックスクールのご縁でジャズと弦楽四重奏のコラボを何回か共演させてもらい、そのまた数年後の今年、思いがけずまた再会して、という経緯です。


彼女の曲たちを、私もレッスンで取り入れたいなあと思い楽譜を入手しました。

登場する際にはお楽しみに♪


さかなかみゆきさんの
ウェブサイト
楽譜・音源のページ


先日のこと、コンサートを聴きに

更新日:2022.11.26 [Sat] |

先日のこと、
ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリンコンクールで優勝された、前田妃奈さんの演奏を聴きに行きました。

関西フィルハーモニー管弦楽団の第333回定期演奏会、
ブラームスのヴァイオリン協奏曲のソリストをつとめられました。
当初ソリストの予定のデュメイ氏の怪我による代役で、奇しくもコンクールの審査委員長だった氏の推薦で、コンクールの本選曲と同じブラームス、それも彼女の地元でのコンサートということでした。

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以前の記事にも書いたのですが、彼女がヴァイオリンを始めた4歳からの6年ほど、レッスンに来られていました。

当時私は駆け出しで経験も浅く、とてもやりがいがある一方で優秀な彼女をどうすれば良いか試行錯誤の連続で、手を離れた後もレッスンで足りなかったことはなかったか、未熟な私でよかったのだろうか、など長らく気になっていました。

ですが、年々活躍されていく様子をうれしく伺い、また今回のニュースを受けて、少なくとも間違いはなかったと思って良いかなあ、とやっと安心することができた気がします。



これまでご一緒してきたすべての生徒さん同様、彼女ともたくさん思い出があり、勉強させてもらったことが数えきれずあります。


ブラームスはとても素晴らしくて、彼女の音楽的な深い理解や、心身の充実を垣間見るようでした。
演奏の感動とともに、やはりなんだか色々と思い出されて涙が出てきました。
前プロのベートーヴェン、後半のラフマニノフの交響的舞曲とともに、とても楽しんで聴かせていただきました。



代役で弾くことが急遽決まったとのことで数日前に案内をもらい、当日はレッスンの予定があったのですが、
生徒さんに事情を話したところ「それはぜひ行ってあげてください!」と快く予定を調整してくれました。感謝するばかりです。



終演後に会うことができました。
写真ブレちゃったけれど(笑)大切な思い出です
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コンクールでのこと

更新日:2022.08.22 [Mon] | ,

8月20日、21日と
関西弦楽コンクールのお仕事に行きました。(大阪ザ・フェニックスホール)
日本弦楽指導者協会関西支部が主催のコンクール、課題曲や出場者も幅広いです。


数年前から会場受付(出場者の受付誘導や当日入場券の販売など)のお手伝いをさせていただいており、普段は経験することのないスタッフ業務に、新鮮さと緊張が入り混じります。

主役の出場者のみなさんに心の中で拍手を送りつつ、持ち場のお仕事を進めました。


一方で、
たくさんの「ヴァイオリンの先生」が一堂に会する場ということもあり、裏方では、恩師や先輩、同世代の仲間などとの久しぶりの再会が嬉しい機会でもありました。


ゆっくりお喋りとはいかずとも、ふとした合間に近況や思い出話に花が咲き、
その中でも、アレクサンダーテクニークの認知度や興味を持たれている方が増えているんだな、という実感があり、励みになります。



すごーく分かりやすい宣伝や無責任に効果を見せたりできるようなものではないので、本当に、こういうところでのお声が有難いですよね...(嬉し泣き)





お昼にいただいたお弁当、美味しかったです。
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もうちょっと映えるように撮れたら良いのになと思いつつこれで精一杯





発表会に向けて

更新日:2022.03.14 [Mon] | ,

今年も発表会の季節がやってきました。
4月30日に向けて準備が進んでいます。

コロナ禍で痛感するところでありますが、本番の日が予定され、予定どおりに演奏ができることはまったくもって当たり前ではなく、わたしたちの小さな発表会も一昨年昨年とそんな経験をしました。

だからこそ、なんて言うとお説教くさくなってしまいますが
だからこそ、参加する人も、今年は参加できない人も、まだ悩んでいる人も、みんなのこの時間が良いものでありますようにと願っています。こういうのはあとから振り返って思うことかもしれませんね


個人的には事務的なミスがないようにどきどきしながら作業をしています。4月は発表会のほかに演奏会が3つあり、とても楽しみだけどちょっとだけびびりつつ(笑)

がんばりましょう!



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先月、伊勢神宮へ行きました。とても寒かったですが、境内で桜を見ることができました。
日本で一番早い開花なのだそう。

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1月のこと

更新日:2022.01.21 [Fri] |

新年が明けて、はや20日も経ちました。
たいへん遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


年末は無事に仕事を納め、何のスイッチが入ったか夢中で大掃除をしました。
思う存分し...たつもりでしたが、振り返ってみるとあら、そんなに変わっていないような気もするので不思議です。だいたいこれぐらいやるだろう、という当初の自分への期待が大きすぎたようです。
しかし自己満足できたので良しとしました。

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仕事始めも予定どおり...とはいかず、
感染急拡大の影響で、今週あったはずの本番がひとつキャンセルになってしまいました。
ある団体の催しで関係者向けの催しでしたが、共演者や演奏曲などの企画を任せていただき楽しみにしていただけに残念でした。

公演のキャンセルや延期はどう考えても残念以外の何でもないことですが、予定されているものが予定どおり行われることのすごさとありがたさを思い知るコロナ禍です。
そしてたとえ結果的に公演がなくなってしまっても、いったん企画された日時にむけて決まったプログラムを練習して完成を目指す過程(そりゃもう山も谷もあり)のエネルギーって凄まじいんやな、とふと気づくのです。





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良い一年になりますように。

近所の甲子園八幡宮へ初詣。
本殿は混んでいて撮るタイミングを逃し、末社での写真。私の姿で隠れていますが小さくてかわいいお社です。


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大吉です!マスクの下で喜ぶ


やってしまいました、のその後

更新日:2021.06.17 [Thu] |

楽器を家の中で落下させたはなし の続きです

楽器職人さんのおかげで無事に修理が終わり、ひとしきり反省と後悔と今後はくれぐれも気を付けますと誓い、

せっかくなので弦の張り替えと調整もお願いしました。

今回の修理とは別に、以前から楽器の発音をもう少しクリアでテンションのある様に改善したいなと思っていたので、楽器屋さんに相談して、いくつか変えてみることに。

長年気に入っているエヴァ・ピラッツィEvah Pilazziという弦、
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同じエヴァでも3種類の「硬さ」(柔らかい、中くらい、強い)があります。
今まで柔らかいのと中くらいを混ぜて張っていましたが、すべて中の硬さに変えました。


それから、今回の大発見だったのが顎当てでした。
「あごあて」
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音質が変わるんですよ、と紹介してもらったイギリスのクローソンCrowsonというメーカーの顎当てを試奏したところ非常に反応が良かったので、思い切って変えることにしました。
実はお値段がまあまあ(以前の顎当ての10倍ほど)したので少しだけ悩みましたが、これは十分に価値があります。


繊細な楽器なので部品ひとつで音が変わることは多いですが、顎当てはどちらかというとその形状によって姿勢や体への負担の面で影響があるという認識で、音の鳴りが大きく変わるとは知りませんでした。
超のつくベテラン楽器屋さんも、最近改めて発見したんですよと仰っていました。奥の深い話です。楽器屋さんの探究ぶりにも圧倒されます。


楽器についてまだ知らないことがあるもんだなあ、となんだか嬉しくなって楽器屋さんを後にしました。怪我の功名です。


楽器屋さんへ行くと毎回何かしら面白いことに出会える気がします。
自分の楽器の用事以外に、生徒さんが楽器を選定する際にお邪魔することもありそれも勉強になります。

やってしまいました

更新日:2021.05.14 [Fri] |

楽器を...

先日、
楽器を家の床に落下させてしまいました。

ヴァイオリンのケースの留め具がちゃんと閉まっていなかったことに気づかず、つまりフタが開いたままでケースを背負おうとして、中の楽器が床に落ちました。

(想像できる方はここまで読んでも背筋が凍ると思われます、スイマセン)

衝撃で駒が飛んでいき、真っ二つに割れていました。
駒が、です。本体は割れていません。念のため...


これから外へレッスンに行くというタイミングでしたが、生徒さんには状況が判明するまで待っていただいて、大慌てで楽器屋さんへ駆け込みました。

駒が外れたこと自体が大惨事なわけですが、さらには駒に支えられて強い強いテンションで張ってある4本の弦がバチンと落ちるわけなので、それによって起こる事の方がおそろしい(楽器にとってはダメージが大きい)のです。たとえば、

楽器本体の板に亀裂が入っていないか、
内側に外からは見えない損傷がないか、
楽器全体のバランスが歪んでいないか

など、たいていは楽器職人さんの眼でないと分からないレベルなので、
不安と気が動転しているのとでお店へ着くまでの道中は記憶がなかったです。


結果的に、本体の表側の板に数カ所の傷が付いてしまったのと、以前からあった浅い傷が今回の衝撃で少し深くなったのが主な被害でした
あとは、新しい駒を作ってもらうことに。


修理に数日かかるのでその間代わりの楽器を貸してもらって、すぐに仕事へ向かいました。


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お借りした楽器。私の楽器とは対照的な性格で新鮮でした

ひとまず最悪の事態とはならず、
正直なところ床に落っことしておいてまぁ良くこれだけで済んだな...というのが本音で
それ以前に、自分のうっかりが引き起こしたことにただただ反省です

前夜に「また後で練習しよう〜」と思ってケースの金具をちゃんと留めなかったんですよね...


冷や汗をたくさんかいて、どっと疲れました

後日談もまた書こうと思います。
結果的にとても良い修繕をしてもらい、思いがけず楽器の音の改善もすることができました...!

4月になりました

更新日:2021.04.09 [Fri] | ,

今年の確定申告が無事に終わりました。
毎年提出できた瞬間はほっとします。作業の過程はまだまだ慣れないですね...いつもあたふたします。

昨年以来コロナ関連の給付金や補助金の受給申請をきっかけに、確定申告関連のことを勉強するチャンスをもらっています。
毎年申告していながら、なんとなくで分かったつもりになっている用語や、勘違いや認識が甘い部分も発見されて、今さら恥ずかしいですが、少しずつでも分かってくると面白いです。
今年からは会計ソフトも利用することにして、ちょっとだけ進歩したような気が...(たぶん気持ちだけです 笑)


さて、季節柄、卒業・入学のうれしいニュースもたくさん聞き、新年度の新鮮なエネルギーに満ちた空気を感じるこのごろです。本当にみんながんばったね!良い新学期を!

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そして今月24日には毎年恒例の、生徒さんたちとの発表会です。
「ホームコンサート」という名前をつけています。もとはピアノを教えている私の母が、自宅のリビングルームで始めた小さな会に始まり、今年で33回目になります。

昨年はやむなく中止となりました。現在もまん延防止等重点措置の対象地域となっていますが、ガイドラインにしたがい対策をとりながら準備を進めています。
当日もし体調がすぐれない場合、可能な方はオンラインビデオでお家から演奏を披露できるようにする予定です。もし、身体が元気でも、少しでも出演する皆さんやご家族が不安な気持ちになったときには誰も我慢せず、くれぐれも無理のないようにしたいと考えています。


無事にできるといいな!いまはその想いだけです。


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