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ワークショップ、終了しました
ソロでの本番(愛の挨拶、など)
更新日:2021.06.23 [Wed] | 公演の記録
恩師の関係で依頼をいただき、ある団体のクローズドの会で演奏させていただきました。
昨年に続いて2回目、前回はクラシックギターとデュオでしたが
今回は緊急事態宣言が明けて間もない状況を鑑みて規模を縮小されることとなり、ヴァイオリン独奏で、ということになりました。
選曲に悩みましたが、エルガーの「愛のあいさつ」と「花は咲く」、
それとクライスラーの「オーストリア皇帝賛歌」にしました。
「オーストリア皇帝賛歌」はハイドンがオーストリア国家のために作曲した旋律ですが、現在のドイツ国歌にもなっていて
ハイドンの弦楽四重奏「皇帝」の第2楽章としても有名です。
のちにこの名旋律をクライスラーがヴァイオリンに編曲したものがこちら(YouTubeへ移動します)というわけです。
あとの2曲は通常は伴奏とともに演奏するので、ソロ用に編曲することにし、
スコアを見ながら、またYouTubeで見つけた音源を参考に、あーでもないこーでもないと頑張りました。
殴り書きでチマチマして汚いですが、自分で書いたのは不思議と読めるもので便利です
ちなみに、参考にさせていただいたなかのひとつで
昨年の自粛期間中にマンションのベランダから演奏したという愛の挨拶の演奏(こちらもYouTubeへ移動します)
外国かと思いきや、日本での出来事だそうです。
話は戻り、
いつもはアンサンブルで慣れた曲を編曲するにあたり改めて分析してみると、和声の妙や、旋律の美しさが新鮮にみえたりします。
また楽器ひとつで旋律と和声を担うとなると、その役割によって音程の取り方も工夫する余地があるように思いました。
バッハやイザイの無伴奏を弾くのにもフィードバックできそうで、ちょっと興奮します。
本番は会場やご出席の方々の和やかな雰囲気もあり、適度な緊張感の中で演奏できました。
お客さまとの距離が近かったので楽器の発音する瞬間や息遣いも近くで楽しんでいただけたようです。アンコールもリクエストすれば良かったですねと言っていただき、うれしい限りでした。
改めて御礼申し上げます。
いつもながら、本番の記念になる写真を撮るのをすっかり忘れました。
気づいた時には帰路についており...
2020.10.21 [Wed.]
県立西宮高校音楽科で特別授業でした
更新日:2020.10.21 [Wed] | アレクサンダー・テクニーク,公演の記録
兵庫県立西宮高校音楽科でのアレクサンダーテクニーク特別講座に出講しました。
母校です。私はここに通っていた当時、ヴァイオリンでスランプにおちいって、それがアレクサンダーを知るきっかけになりました。(そのころの話)
例年は3週にわたって計6時間の授業をするのですが、今年はコロナの影響で1日のみです。
40人のクラスを2グループに分け、1時間ずつでおこないました。
さらに、いつもは静岡から西宮に来られる主任の茅原先生が遠方ということでリモート講義、
私含め3名の教師が現地へ行って実務を担当するという形になりました。
準備中
アレクサンダーテクニークでは「ハンズオン」といって、私たち教師の手を使って生徒さんの身体の気づきや方向性をうながすことをするので、対策のためにフェイスシールド、マスク、そして生徒さんひとりごとに使い捨て手袋を着けました。
こんな感じでした
完全装備でどんな感触になるか、授業前に先生同士で試しているところ
実際には心配していたほど違和感はなく、ほっとしました。
講義内容については、限られた時間と状況の中でなにをどの順番で喋るか、「ハンズオン」はどの程度できるか、などを事前にいろいろと想定してみたり(今年はその打ち合わせもリモートでやりました)
当日は、リモートならではのハプニング(あちらとこちらのやりとりに時差がでたり、音声が急に途切れたり...)もありながら臨機応変にクラスを進めるなど、色んな「初めて」がありつつも、皆のチームワークで無事に終了しました。
椅子から立つ・座る(チェアワークと呼んでいます)をやっています。演奏をするためにも基本となるワークです。
どこから動く?どうやって動いてる? と自分や他の人を観察したり
このあとに私からは
演奏時や普段の行動における、身体を過度に緊張させてしまうことについて、
ーなぜそれをやってしまうの?
ーなにが起きているの?
ーそのときの自分の身体の感覚はどうなっているかな?
といった部分のことをお話し、デモンストレーションさせてもらいました。
1時間でお伝えできることはほんの一部でしたが、生徒さんたちからは気持ちの良い集中力を感じました。
ちょっとでも何かのきっかけになったり、伝わることがあればと願っています。
コロナの影響で今年は講義を実施すること自体が難しいのでは...と心配していたので、たとえ1日でも開講が叶って本当に良かったです。
毎年のことですが、今年は特に、開講にあたっての音楽科長先生を初め諸先生方のご尽力に敬意を表し、感謝申し上げます。
この日は本当に良いお天気で、帰りに見た空に思わず息を呑みました
* * * *
こんな姿も珍しいので記念撮影。左から倉石先生、船越先生
私はメガネ型フレーム付きのシールドを使ってみましたが、メガネ(本物)の上からでも着用できるのが便利でした。
ちなみにアレクサンダーの発祥地イギリスの学校でも、昨今はシールド着用なのだとか...
チャペルコンサート再開
更新日:2020.09.25 [Fri] | 公演の記録
コロナの影響で3月以降お休みとなっていた関西室内楽協会のチャペルコンサート、再開公演が無事に終わりました。
ボッケリーニのフルートカルテットを2曲演奏しました。
お客さまの検温、客席は間隔を空けての配置、公演時間を短くして2回公演...など、この日出番のないメンバーもお手伝いに加わってくれて無事に終えることができ皆ほっとしました。
お馴染みのお客さまをはじめ、楽しみにきてくださった皆さまに心から感謝申しあげます。
私は今回は怪我のメンバーのピンチヒッターだったのですが、その方も順調に回復されている姿を見せに来てくださり、二重に嬉しい日でした。
本番ならではの空気、お客さんのあたたかい反応、アンサンブルの高揚感...いろいろな思いを噛みしめながら電車に揺られて帰りました。
今日の本番のこと
更新日:2020.09.16 [Wed] | 公演の記録
今日はクローズドの催しで、ギターの倉石アオミさんと演奏させていただきました。
アオミさんのギターは、深いところから確かな力で作品の世界を最大に引き出してくれます。
コロナの影響もあり、2人での本番は約一年ぶりです。不思議なものであまりそんな気がしなかったのですが、
いやでもコロナの混乱が始まってからのことを思い出すとやはりいろいろあったよなぁ...と感慨深くもありました。
主催団体の皆さまがとても喜んで聴いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいになりながら弾きました。
私たちふたりのアレクサンダーテクニークの恩師・小野ひとみ先生のご関係の催しということで大変良くしていただき、演奏前には先生自ら我々の紹介をしていただいてなんだかジーンとしました。
本番後に。先生のピースかわいいです
この状況下での今回の催しは、大変なご尽力あってのことだったと伺いました。
会長さんのスピーチ(だったと思います)の中で、
「困難は、人間の幸せに対する感性をより豊かにしてくれる」
(正確には違う言葉だったかもしれませんがこのような内容だったと思います)
というのが強く心に残りました。
久しぶりに皆さまの前で演奏ができることや生の反応をいただいたことはとても嬉しかったですし、
3月ごろに自粛が始まってもなんだかんだ言って不安を忘れるほど学ぶ機会や練習課題に恵まれていたこと、お仕事が再開したあとはそれが活かされる場があることなど、改めてありがたいことだらけだなあと思っています。
会場のホテルでいただいたランチ、むちゃくちゃ美味しかったです。
会食の機会がぐっと減っているぶん味わいも増しているのかもしれません。
少し裏話。
ステージに上がって演奏する直前までマスク着用、演奏後もすぐマスク、とできる限り気をつけていました。
楽屋で着替え中もマスク。もちろん真面目な気持ちで対策をしていますがなんだか不意に可笑しく思えたので写真を撮りました。本番が終わりほっとしてピース
本当に、平時には無いようないろいろなことに気付く本番を経験させていただきました。
神戸ウエストライオンズクラブの皆さま、お声がけくださった先生に改めて感謝申し上げます。
今年の発表会
更新日:2020.04.25 [Sat] | 公演の記録
今日は毎年恒例の発表会、の予定でした。
コロナウイルスの影響で開催出来ませんでしたが、プログラムは作成しました。
開催できるかどうかの判断に迷っていた数週間
もし開催する場合は一人ずつの会場滞在時間が短くなるように出演順を並べ替えたり、マスクがないと当日来場も不安だろうと出演者数の布マスクを縫って過ごしました。
3月29日に中止決定後、プログラムをマスクと一緒に生徒さんにお渡ししました。
発表会は、ピアノを教えている私の母と共催なのですが、
今年の出演者はヴァイオリンとピアノの生徒さんたちに加え、OB、アレクサンダーテクニークのレッスンを受けている社会人の生徒さん、私のイギリス留学時代の友人、芸大・仕事での大先輩などがおられて
ヴィオラ、オーボエ、アコーディオンの楽器も加わり、これまでにない多彩なプログラムでした。
私はピアノ伴奏の三浦夏実さんと、サン=サーンスのハバネラ
初めて人前で弾く人、発表会にも慣れてきた人、親子や師弟共演...この日に向けてみんな頑張ったなあ、それぞれのドラマがあったなあ、と、いろいろな思いがわき、今日の記事にしておこうと思いました。
次回はさらに良い発表会になるはずです。それを楽しみに、もっと力をつけていきましょう!!
☆ ☆ ☆
...実はミシンに触ったのは中学校家庭科以来でした(笑)
日仏会館での演奏でした
更新日:2019.09.08 [Sun] | 公演の記録
ピアニストで先生の友人が開催する発表会で、ゲスト演奏させていただいてきました。
会場は、京都のアンスティチュ・フランセ(日仏会館)稲畑ホール
大学生のころ弦楽四重奏を組んで、京都フランスアカデミーという講習会に参加したときに演奏したことのある場所でした。
クラシックギター・倉石アオミさんとの共演で、この日のプログラムは
協奏的ソナタ イ長調Op.61 1楽章 (パガニーニ)
無伴奏パルティータ第3番よりプレリュード (J.S.バッハ)
アルハンブラの想い出 (タルレガ)
タイスの瞑想曲 (マスネ)
出番の前には、ピアノの生徒さんたちの演奏を楽しみました。
先生である友人とは、イギリスで勉強していた縁で知り合いました。
発表会の最後、先生から生徒さんたちへのスピーチは
「楽しい」と「楽」とは違うんだよ。「楽」しているだけでは決して見えない景色があるんだよ。
という風なメッセージで、胸が熱くなりました。ああ、本当だな。
あついといえば、この日はもう9月だというのに30度越えの京都。
演奏を終えた安心感とともに火照りを冷ましにカフェへ寄りました
ブルーチーズのケーキの上にはちみつがかかっています。ものすごーく美味しかったです!
帰りの京阪電車は、出町柳~淀屋橋区間を、こんな車両にアップグレード
(運賃にプラスなんと¥500で)
1時間近く乗るのでゆっくり話もでき、疲れもやわらぎました。
ギターとのアンサンブルは回を重ねるごとに深く自由になっている手応えがあります。
良い機会に恵まれて、感謝しきりの一日でした。
さて、秋からもいろいろがんばりましょう
今週は母校の兵庫県立西宮高校音楽科へ、アレクサンダーテクニークの授業にいきます
今年も楽しみです。
美術館の調べ、終了しました
更新日:2019.02.05 [Tue] | 公演の記録
兵庫県立美術館のコンサートシリーズ「美術館の調べ」無事に終了しました。
コンサートのタイトルを
「ふたつの弦楽器の語らい〜春を待つ、ヴァイオリンとギターのデュオ」
と付けたのですが、当日は立春を前にして心なしか春を期待させるようなお天気でした。
風邪やインフルエンザが大流行のなか、立ち見が出るほどたくさんのお客さまにご来場いただきました。
このコンサートの常連の方や自分の生徒さんや友人や恩師、数年ぶりにお会いできたお客さまも舞台から見えて感動しました。
ギターの倉石アオミさんとはもう何度目かの競演ですが、今回は個人的にギターと一緒にやってみたい要素を思う存分に入れたプログラムができました。それぞれのソロも演奏できて、1時間ながらとても充実したと思います。
反省も含め、これからの大きな希望につながる本番でした。
アンコール:「タイスの瞑想曲」(マスネ)
改めて、お聴きくださったみなさまに感謝申し上げます。
ところで反省といえば、終演後に写真撮影でもすれば良いのに、大抵いつも忘れてしまいます。
今回も気づけば一枚も取っていませんでした...
こちらは聴きに来てくださった方が撮影してくださいました(実は上の美術館の写真もアオミさんの撮影)
ありがとうございました!
さて、アオミさんと私はアレクサンダーテクニーク教師の同僚でもあります。
次は4月に、楽器を演奏する人のためのアレクサンダーテクニークのワークショップを開催することが決まりました。
詳しくはこちら
そう思えば今年もまだ始まったばかり、ということで、またがんばりましょう!
2018.11.03 [Sat]
ギターの発表会で
更新日:2018.11.03 [Sat] | アレクサンダー・テクニーク,公演の記録
クラシックギタリスト・倉石アオミさんの門下生発表会で、アオミ先生と一緒に演奏させていただきました。
曲は
スペイン奇想曲(ムニエル)
タイスの瞑想曲(マスネ)
ムニエルのオリジナルはマンドリンとギター。タイスはピアノ伴奏版がよく知られていますが、ギター伴奏は響きがものすごく美しいのです。
じつは高校生くらいのころからクラシックギターを聴くのがずっと大好きで、アオミさんと初めて一緒に音を出したときには嬉しくて鳥肌が立ったのをよく覚えています。
アオミさんはアレクサーテクニーク教師の同僚でもあります。
これまでも何度か共演していますが、一緒に弾いていると、"自分と相手の息を合わせる"とか、"やりたいことを提示し合う"とか、表面的な要素を感じません。かといって好き勝手に弾く、というのとも違うのです。
言葉にするのがちょっと難しいのですが、私はこうしたいと主張する!とか、旋律楽器だし自分の音楽を表現しなきゃな!という表面的な臨戦態勢のようなものが必要ないというか。それでいてそれぞれのアイデアはクリアになっているのがよくわかる、というか。
****************
さてこの日、自分の出番は最後だったのでギターの生徒さんたちの演奏をたっぷり聴かせていただきました。とても楽しかった!
小・中学生の弾き語り、大人のアンサンブル、ソロと盛り沢山なプログラムでした。
先生のことを個人的に知っているというのもあると思いますが、お弟子さんたちとアオミ先生のいい関係、そしてギターを弾くのがほんとうに好きなんだろうなあというのが演奏に表れていて心を打たれました。
リハーサルの一場面です
大人のアンサンブルを食い入るように見つめていたちびっこギタリストは、子どもサイズのギターとピュアな歌声で弾き語りをしていました。聴いていてなんだか涙腺がゆるみました。
私たちの共演については、アオミさんのブログでも書いてくれています。
私としてはこれ以上ない褒め言葉です。
演奏者としても指導者としても気持ちの良い刺激をもらって、自分もまた成長していきたいです。
お疲れさまでした!ありがとうございました!
Songs without Words 終了しました
更新日:2018.06.02 [Sat] | 公演の記録
Songs without Words ~言葉のない歌~
ヴァイオリン・チェロ・アコーディオンという編成からプログラム構成まで、多くの挑戦の詰まった公演でした。
前2日のリハーサルには、このコンサートのために作曲を委嘱した東俊介さんが、東京から立ち会いに来てくれました。デカルコマニーという美術の技法を用いた楽曲、本番でも大好評でした。素晴らしかったです。
写真はリハ後のごはん。
コンサート会場のアマックホールはアレクサンダーテクニークを学んだ学校と同じ建物内にあります。
ということで、控え室には教師養成トレーニングでもたいへんお世話になった骨格模型くん。
今回はたくさんの方に関わっていただいたので、書ききれないですが、
プログラムの中心を担った曲の編曲をしてくださった作曲家の北條美香代さん、池田真沙子さん
会場オーナーである恩師、当日の受付や進行を助けてくれた同僚と友人、
そしてお聴きくださった皆さまに、心から感謝いたします。
さて、今回演奏した曲の中からメンデルスゾーン、チャイコフスキー、そして東作品は再演が決まっています。
6月23日の松原さんCD発売記念コンサートです。くわしくはこちら
ぜひ、お待ちしております!
今日のコンサートで
更新日:2018.05.11 [Fri] | 公演の記録
5月19・20日に、京都でピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラのトリオでのコンサートがあります。
(「おこしやすコンサート」、くわしくはこちら)
それに先がけて、今日は会場のリマホール近くの高齢者福祉施設で演奏をさせていただきました。
ピアノの下村実紗子さんは毎年こちらでの演奏を続けておられるのだそうです。
コンサートの中で、お客さまである施設利用者の方たちと一緒に何曲か歌を歌ったのですが、終演後に聞いた話によると、ある失語症の方が、その時すべての歌詞をはっきりと口にされたのだそうです。
隣に座っていたという女性がおどろいて興奮しながら、音楽の素晴らしい力だとおっしゃっていました。
そんなことが自分たちの演奏で起きるなんて想像もしませんでした。きっと忘れられない出来事になります。
帰り際に、お客さまや施設スタッフの方が何度も何度もお礼を言ってくださったのですが、こちらの方こそ、感謝の言葉もありませんでした。
施設のロビーに着物が飾ってありました。京都だなあ。手前はアザラシ型介護ロボット。